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8月, 2017の投稿を表示しています

ぽつり、ぽつり、歩きだして

him&anyの5番目の配信シングル。 「ぽつり、ぽつり、歩きだして」です。 Tunecore Japan と LINE の協力イベントによって 1曲配信無料ということなので (新しい曲を録音する時間はなかったので) 過去に作った曲をリミックス&再マスタリングして 配信することにしました。 そのうち順次ストア配信されると思います。 どうぞ 御一聴ください。 こちらはyoutubeにアップしたサンプルです。 いつも通りジャケット写真だけですが なんとなく映画の予告編っぽい仕上がりになりました。 ↓ him&any 2017.8.31 ©2017 him&any

思考の傾向

今は頭が現実的な傾向のことばっかり考えるので 詩っぽいものが何も浮かびません。 思考の傾向です。 考えの方向にも傾向があって今はその時期ではないと。 頭の中は現実的な回路に繋がっているよ、と。 だから詩的なことはいっさい浮かばないのです。 逆もあるよね。 何を書こうとしても詩的なことばっかりになる日も。 あります。 思考の傾向です。 そういう傾向のときはそういうものの見方をするので そういう傾向の時に見えるものをたくさんストックしておくと いいかと思われます。 him&any 2017.8.30 ©2017 him&any

夏も終わり

気がついたらもう8月最終週。 夏も終わり。 いやいや。暦にはだまされないぞ。 まだまだ暑いじゃないか。 しかも「もう秋がきた」とブログに書いたのは すでに2週間前の出来事。 暦にはだまされないぞ。 これで暑くなったり涼しくなったりしながら だんだん秋になっていくんだろうな。 ということで二十四節季を調べたら いまは「処暑」 というところらしい。 だんだん暑さがおさまる時期 らしい。 んー。肌感覚と合っている。すばらしい。 前に「ほら やっぱり 秋が」とブログに書いたのは 8月9日だったが 調べてみると。。。 んー。。 「立秋」に入った直後ですね。 立秋は暑さのピークでここからだんだん秋になるらしい。 『ここからだんだん秋になるらしい』なるほど。 ほら  「ほら やっぱり 秋が」きてたんじゃないの。 肌感覚と合っていたみたいだ。 二十四節季ってなんとなく聞いたことがあったけど 日付まで調べたのは今日が初めてです。 ホント。 だから「ほら やっぱり 秋が」の記事は たまたまタイミングがぴったりだったんですね。 偶然。 そういうこともあるものだなぁ。 2017.8.27 him&any ©2017 him&any

遠くの空の雲

遠くの空に雲が見えた。 地平線の上にふわりと浮いて底面はペッタンと平ら。 そこからもくもくと積もって浮かんでいた。 積乱雲になるほど大きくはなく。 そんな雲が横にいくつか連なっていた。 空の色はうっすらとした水色で 誰かが青を薄めたような色合いだった。 車のフロントガラスの向こうの 遠くの空に見えた。 何だかアニメーションの映画のような空だ。 いやむしろ、 アニメーションがこちらの世界に寄ってきたんだろう。 アニメーションの中の空が まるで現実の世界のような空になったんだろう。 そういえば 奇しくもその景色は あの映画の舞台となった土地の空だ。 そのアニメーションにはその世界の表現としての空があり、 別の外国アニメーション映画には、また別の、 その世界の空があり。 この世界にはこの世界の空がある。 それぞれの表現は否定など必要なく 積極的な肯定も必要なく ただそれがそれであることをどこまで 受けとることができるのだろうと 考えながらハンドルを切り 雲は見えなくなった。 2017.8.13 him&any ©︎2017 him&any

ほら やっぱり 秋が

ほら やっぱり 秋がきているじゃないか 帰り道の 薄闇 先週の今はたぶんもっと明るかった セミの鳴き声 半分 秋の虫の鳴き声 半分 ほら なんだっけ あの秋の虫 カナカナカナカナ・・・ キシキシキシキシ・・・ って鳴くあの虫 なんていったけな ほら やっぱり 秋がきているじゃないか 8月だからってだまされちゃいけない 昼の明るすぎる日差しにも キラキラと暑すぎる温度にも 8月という言葉にも CMの演出にも だまされちゃいけないよ ほら やっぱり 秋がきているじゃないか 2017.8.9 him&any ©2017 him&any

読了 -村上春樹「騎士団長殺し」の感想ー

村上春樹の「騎士団長殺し」を読み終えたので 本当にごく簡単ではありますが、読後の感想を記します。 「まだこれから読むのだから自分で読むまでは  一切の情報に触れたくない」 という人もいると思いますので (私と同じように) この先を読むかどうかは 各人の責任のうえでご判断ください。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 2017.8.4  23:30 村上春樹 「騎士団長殺し」読了。 最高傑作。 好む好まないは別として。 以上。 ***追記*** いつも小説を読んでいる間は、イメージの中で映像が動いています。 読書をしているというよりは映画を見ているような感覚です。 今作の主要な登場人物である「騎士団長」ですが イメージの中の映像を見ながら、ずっと、「なんだか見覚えがある」と 思っていました。 そして読み終わって、上記の感想を記したあと、 洗濯物を干しながら、はっと気がつきました。 私のイメージの中の「騎士団長」は 「安西水丸画伯の描く村上春樹」にそっくりだと。 もしかしたら小説本文中の描写とはだいぶ異なるかもしれないけれど。 私の中では「騎士団長」は「安西水丸画伯の描く村上春樹」の顔をしています。 ついでに、「メンシキさん」も誰かに似ているなと思ったら、 「安西水丸画伯の描く自画像」にそっくりでした。 つまり「安西水丸画伯の描く安西水丸画伯」の顔です。 あくまでも初読後の私のイメージの中の顔です。 読み返したり、分析的に読み解こうとして読むとたぶん 違ってくるのだとは思います。 そういえば今回の主人公は画家ですね。 村上春樹さんの中に住む安西水丸さんがこっそりと夜中に起きてきて 今回の作品執筆中の村上春樹氏の無意識のどこかに 何かいたずらをしていたのでは、と考えると、少しほのぼのします。 そういえば前回の長編は「色彩をもたない~」でした。 画家ではなかったと思うけど、何かつながっているようないないような。 村上ワールドですね。 村上春樹さんの作品については 「ハルキスト」というファンの呼称とそこに向けられる視点であったり 「ノーベル賞に選ばれない」ということ...

それは空想にすぎないんだ

それは 空想にすぎないんだ それはもう 空想にすぎないんだ ねえそれはもう 空想にすぎないんだ 空想にすぎないんだよ 空想なんだ それは空想にすぎないんだよ それを希望と呼ぶんじゃない だからそれを希望と呼ぶんじゃない 未来とも呼ぶんじゃない それは空想にすぎないんだ それは希望ではない それは未来ではない 期待してはいけない 希望ではない 空想にすぎないんだよ だからそれを捨てて それを捨てておいで それを忘れて愉しみなさい 早く捨てておいで早く早く忘れて愉しみなさい 2017.8.5 him&any ©︎2017 him&any

とはいえ

今は夜の中にいるわけだが 今まさにセミが鳴いていないことを考えると 夜には蝉は鳴かないものらしい 夜に泣くのは痛みの記憶と恋心だ つまり 朝には蝉の声が聞こえず静かだった とはいえ 夕にはトンボの飛び交う姿が見られた とはいえ 朝夕に暑さが緩んできた とはいえ まだまだ夏なのかもしれない 朝の静寂は ただ単に夜が明けきっていなかっただけなのかもしれない 2017.8.4 him&any ©2017 him&any

夏の静寂は夢だったのかもしれない

今朝 目を覚ました午前6時ごろ 夏の朝は しん、とした静寂の中にいた 白っぽい光が降っていたようで 屋根の輪郭は朧げだった 蝉は 鳴いていなかった しん、として気配を消していた そして 一瞬の隙に その絵の中に音が差し込んできた 蝉が 鳴きはじめた 夏の静寂は夢だったのかもしれないと 思うほどの昨日と同じ 蝉の声の洪水 そして昼をこえて 夕方には トンボがたくさん飛び交っていた そうか 秋だ 秋が来たのだ そういえば 朝夕は夏の重い暑さが緩んでいる 秋だ 秋が来たのだ 今朝はその分水嶺だったのかもしれない あの静寂はきっと分水嶺の聖域 いっせいに蝉が鳴きはじめた前の日の カミナリと豪雨のように 2017.8.3 him&any ©︎2017 him&any

今日はどんなことを

そばで眠っている 呼吸を聞きながら 今日はどんなことを? 明日はどんなことを? 心の中で尋ねてみる 夜の風は 暗闇を引き連れて 部屋の中を塗りつぶそうとする ようさ でも 明かりなんてつけなくてもいいよ 心の中の思いは消えることなく灯るから その光は あたたかく広く世界を照らすだろう 今日はどんなことを思ったの? 明日はどんなことをしようか? ただそれだけを思えばいい その思いが 光だから 2017.8.3 him&any ©︎2017 him&any

いつか恋に落ちたら

いつか恋に落ちたら あなたの夢を 見よう 水色の空を高く高く浮かんで 途切れそうな白い細い雲をたどって いつか恋に落ちたら あなたと夢を 見よう うまくできなくて うまく言えなくて ぜんぶ諦めようとして それでも手のひらの中に のこっている 夢を もういいよと うつむいて 歩く影に あなたの声が あなたの恋が 羽になって 羽を広げて うつむいたまま空へ 影のまま空へ 2017.8.2 him&any ©︎2017 him&any